ごあいさつ

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて昨年はまさしく「歴史に残る年」となりました。

ロシアによるウクライナ侵攻、安倍元首相の暗殺とそれに端を発した旧統一教会問題、歴史的な円安・原油高そしてそれらを背景とした一連の物価高、半導体の極端な不足による関連商品の供給不安、ワクチン接種は進むも依然として猛威を振るうコロナウイルスなど事例を上げれば枚挙に暇がありません。

そして当グループが所属いたします印刷業界もいよいよ大きな変革期を迎えつつあるようです。

加速する市場規模縮小の中で度重なる用紙や刷版用プレート(アルミ板)・インク等の大幅値上げ、さらにこれに電力代や物流費の高騰が加わり、多くの中小零細の印刷会社はまさに「瀬戸際」まで追い詰められつつあります。

そしてまた当グループにおきましても、長年にわたって携わってまいりました年賀状市場が大きく変わろうとしております。

今や多くの企業がSDGs対応を主な理由として年賀状廃止を高らかに謳うようになり、個人市場でも「年賀じまい」なる言葉が一般用語として市民権を得るようになってまいりました。大変残念ながら、年賀状市場規模の縮小は今後ますます加速するものと考えざるを得ません。

このような市場環境の中、当グループはグループビジョン「アウトソーシング領域でお客様のお望みどおりに最適化するオンリーワン企業」を掲げ、更なる事業の拡大に邁進いたしました。

その結果、売上は昨年対比で126%の成長と完全に再成長路線を取り戻すことができ、また営業利益も過去最高を計上することができました。

さらには2022年末の年賀状商戦(兎年)におきましても、上記のような状況にも拘わりませず、件数ベースで昨年対比116%の成長を遂げることができました。

これもひとえに、弊社を長年にわたりご愛顧いただいておりますお客様のご支援のおかげと、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

本年も、昨年より続きます物価高の本格的な影響や金利の上昇、為替市場の極めて不安定な動き、さらには4年目に突入するにもかかわらず依然として猛威を振るうコロナウイルスの蔓延など国内経済は混沌とした状況が続くものと思われます。

また、いつ終わるともしれないロシアによるウクライナ侵攻さらには中国・北朝鮮の不穏な動きなど国際情勢もさらに混迷を深めるものと思われます。

このような状況の中、本年も当グループは「デジタルプリント領域の拡大による事業成長」に邁進してまいる所存にございます。

今後とも倍旧のご愛顧・ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

ネットスクウェア株式会社
代表取締役社長 浦上 義久